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今日は夏至ですニャ!
そんなに晴れてる訳じゃないのに、夜の7時過ぎても明るいから
おかしいと思ったニャ!(=^_^;=)
あんまり昼が長いとついついお昼寝も長くなっちゃうから調子が
狂っちゃうニャァ~。
え~っと、今日は昨日の続きで、キャットワンのワンちゃん美容
室、「じゃぶじゃぶちょきちょき犬洗洞」 のシャワーブースがで
きる様子をお話しするんだっけニャ。
シャワーブースはモロッコの特殊な左官技術の、“タデラクト” で
仕上るんだけど、それまでの下地を作る段階からお話しますニャ!
そうじゃないと、犬洗洞が目に見えない下地の部分から自然素
材にこだわって作ったっていう証明にならないからニャ!
シャワーブースの中は、土壁とは違うので下地は竹のバンブー
ネットではなくて木の板を貼って作りましたニャ。
↑ 木の板を貼った様子
その板の上に石灰と砂で作ったモルタルを塗ってタデラクトの下
地を作るんだけど、そのまま板の上に塗ってもモルタルがくっ付
かないから、まずは板にしっかりとくっ付く糊入りの漆喰と砂を
混ぜたものを塗るんだってニャ。
その漆喰に入っている糊も今回はわざわざ銀杏草という海草を
現場で煮て作った手作りの糊を使っているんだニャ!
↑ 鍋で銀杏草をお料理(?)中の大森さんだニャ
昔はみんなこうやって作ってたらしいけど、今はほとんどの場合
既にボンドのようなものが混ざっていて水を入れるだけで使える
調合済の材料を使うことが多いみたいだニャ。
そうやって自然素材から作った糊が入っている砂漆喰を板の上
に塗っていくんだニャ。
↑ 板に砂漆喰を塗ったところ
そして、その上に今度はNHL(天然水硬性石灰)という石灰と砂
を混ぜたモルタルを塗って形を整えていくんだニャ!
ワンちゃんを洗う浴槽部分も、ステンレスやFRP製の既製品は
使わずに、レンガを積み上げて作った特製品だニャ!
↑ こんな感じから・・・
↑ こんな風になりましたニャ!
浴槽も壁と一体になるようにタデラクトで仕上るので、レンガを
積んだ後に、壁と同じようにNHLのモルタルを塗って滑らかな形
状に整えていくんだニャ!
↑ なんだかそれらしくなってきましたニャ♪
そして、ようやく下地が完成!
ここまであっという間の作業だったようだけど、実は何度も塗っ
ては乾かしたりして、すでに3ヶ月もかかっているんですニャ~!
そして、いよいよタデラクトで仕上にかかりますニャ!
でも、本当はタデラクトというのはモロッコのマラケシュと言うとこ
ろで採れた石灰を使うものらしいんだけど、今回、犬洗洞のシャ
ワーブースはそのマラケシュ産の石灰を日本の有名な石灰会
社さんが研究して作った、いわば、“和製タデラクト” の実用第
一号の現場となったんだニャ!(日本初だニャ! んっ? 世界
初かニャ?)
まぁ、そんな訳もあって実際にこの工事にたどり着くまでの間
も、石灰会社の人も、施工する左官屋さんの大森さんも色々と
大変な苦労があったようですニャ~(お疲れ様ですニャ~)
さぁ、そのタデラクトの施工は今回シャワーブースの形状の関係
で全面を一気に仕上なければならなかったようで、職人さん2人
がかりで実に丸2日の寝ずの作業になっちゃったようですニャ!
(またまた、お疲れ様でしたニャァ~)
↑ 材料を塗って小さな石で磨いていくんですニャ!
↑ 現在夜中の1時・・・。
まだまだ作業は続きますニャァ~
↑ 左官屋さんの古川さん。
疲労感たっぷりだニャ(=^_^;=)
こうして、ついに世界初(たぶんニャ)、“和製タデラクト” での
実用第一号の工事が終わって犬洗洞のシャワーブースは完成
したんですニャ!
↑ 完成直後の様子ですニャ
↑ 現在のシャワーブースの様子
通称、“じゃぶじゃぶ小屋” だニャ♪
↑ 和製タデラクトの質感はこんな感じですニャ!
実のところまだまだ問題点も多いようだけど、どこか神秘的な雰
囲気のあるシャワーブースに仕上がったようで、とりあえずは、
みんな満足といったところですニャ♪
ちなみに、こちらは本場マラケシュ産のタデラクトで作った、“つ
くばい”(って言うらしいニャ)。
↑ 本場のタデラクトは温もりも感じられるニャ~
この犬洗洞のシャワーブースを第一歩にもっともっと研究や技
術が進歩して、“和製タデラクト” が普及していくといいニャ♪
(でも自然派の路線は踏み外さないでニャ!)